
女性ターゲットの商品―キーワードは『おしゃれな雑貨』―
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――カラーマーケティング研究会では テーマを決めて「ある色」を定点観測したり、 話題の色、旬の色、気になる色を取り上げてその効果を検証しています――
ユニ・チャームが今春リニューアルした「センターイン コンパクトタイプ」(以下センターイン)
「外出先で使う」というコンセプトに基づき、商品を小型化し包装も色鮮やかなものに変えています。雑貨感覚のポップなデザインを目指したとのことです。
第一印象は「かわいいけど甘すぎず、センスがいい」でした。
パッケージにナプキンの写真が使われている商品は店頭ではわかりやすいのですが、買い物かごに入れて他の買い物をする時や、外出時にそのままでは少し抵抗があります。 でもこの新しい「センターイン」ならお店でも外出先でも恥かしくないのでは?
では恒例のカラーウォッチング、
他の商品がどうなっているかというと・・・・・
全体的に白、水色、青、黄緑、ピンクが多く商品名が中央に入っているものが多いようです。デザインされているというよりは背景に1色〜2色使用し、色の違いで機能(昼、夜用など)の違いを表しているといった感じでしょうか。
またグラデーションを入れたり、色の彩度が低いせいかぼやっとした印象も受けます。
「センターイン」はどうでしょうか。
まずメインの色相を2色に絞りかつ全面に色が使われているので無駄が無く、潔い感じを受けます。
またその上に載せる商品名の書体、入れ方も考えられているので、パッケージ自体がデザインされているという印象を受けます。

全体的にみて色相は青、黄緑の比率が高く、明度は中〜やや高め、彩度もやや高めのものがほとんどです。 寒色系を多く使っていても冷たい、地味な感じになっていないのは明度、彩度ともに高めでかつポップなデザインに仕上げているからでしょう。 前述したように青、黄緑は他の商品でもよく使われている色ですが、「センターイン」は全く違うイメージを出しています。
若い女性ターゲットの商品には、「おしゃれな雑貨」ははずせないキーワードですね。
これからも選ぶのが楽しくなるような商品を探してみたいと思います。
※ 内容はレポーターの意見であり、メーカー等とのタイアップはありません。
2007.9.11 カラーウオッチャー 河北浩江
監修 伊藤恵美子
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