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色を食べるツアー

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色を食べるツアー

――カラーマーケティング研究会では テーマを決めて「ある色」を定点観測したり、 話題の色、旬の色、気になる色を取り上げてその効果を検証しています――

先日、旅行代理店のツアーパンフレットで面白いものを見つけました。 グルメを売りにしたツアーなのですが、タイトルを色でまとめてあるのです。

色を食べるツアー

ツアーの中身を見てみると

  • 「赤いツアー」・・馬刺し寿司、赤鶏、あか牛、赤味噌、赤米・・
  • 「黒いツアー」・・黒豚、黒毛和牛、黒酢、黒糖、黒霧島(焼酎)、黒味噌、黒米・・
  • 「緑のツアー」・・豚の茶しゃぶ、抹茶釜飯、茶そば、抹茶豆腐、抹茶ソフト・・
  • 「錦のツアー」・・錦港湾の食材(真鯛など)、ガネ天、西郷丼、かつお料理・・
      (錦←錦港湾)

というようになるほどそれぞれの色に合わせたメニューが満載。

〇〇づくしというのはよくお店で見かけますが(例:えびづくし、豆腐づくし)満足感があります。 今回のように色でまとめるのは目新しく、たくさんある派手なパンフレットの中でも特に目立っていました。

それではパンフレットの表紙を一つずつ見てみましょう。

「赤いツアー」は緑の高原を背景に赤の文字や赤い肉の写真が載っています。
赤の阿蘇 色相環
赤と緑は補色対比の関係になりますのでお互いの色を引き立てあい、メリハリがでています。

ちなみに食の3原色は「赤・黄・緑」(オレンジも含める)と言われており、この3色があると美味しそうに見えます。 なかでも「赤と緑」の2色は外せない色。 お肉の横にはパセリ、マグロなどの赤身の横には大葉などがあると目にも美しく、美味しそう。
このような効果で「赤の阿蘇」はより美味しそうに見えるのですね。

「黒いツアー」は黒と緑の背景に赤い肉の写真が大きく載っています。
黒の霧島
メニューには黒の食材がたくさんありますが、ここでは「黒」は赤を引き立てるための背景として使われています。 黒には囲んだ色を鮮やかに見せる「額縁(がくぶち)効果」があり、料理をより美味しそうに見せてくれます。 そして黒のもつこだわりや高級感を演出することも可能です。


「緑のツアー」は緑、黄緑の背景に赤い肉や緑の料理。
緑のうれしの
これも「赤いツアー」と同じく補色対比になってますが、他の3つのパンフレットに比べると 少し大人しい印象がします。他と比べて赤い文字や赤い写真の割合が少ないですね。
癒し、リラックスを前面に出しているので緑を多くすることでそのイメージを強めています。

「錦のツアー」は錦江湾の海の青、波の白を背景に魚介や肉の赤。 タイトルには金色が使われて背景の青と補色配色になっています。
錦の指宿
青という色は食材の持つ色としてはかなり少ないので、一般的に口に入れるのをためらう色です。 今回は食材の色ではなく新鮮な海の幸を表すために海の写真を使っているので食欲を減退させる ようなものにはなっていません。 ここでの青の使い方は海の幸の新鮮さを表しています。

以上4つのツアーをみてきましたが、特徴としては
・色でまとめているので目をひく
・4色揃えているのでバリエーションが多くみえる
・わかりやすい、比較しやすい
・それぞれの食材をより美味しく見せる効果的な配色
などが挙げられます。

4種類あるのでタイトルの書体を合わせたり、共通のアイコンを入れるとシリーズ感が出る のではないでしょうか。

※ 内容はレポーターの意見であり、メーカー等とのタイアップはありません。
※ 「カラーマーケティング」「色の雑学事典」一部参照


2007.7.26 カラーウオッチャー 河北浩江
監修   伊藤恵美子

カラー戦略(カラーマーケティング)、ユニバーサルカラーのビジュアルカラー研究所(福岡)

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